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中央大学社会情報学専攻上映企画チーム 『焦点』の活動報告blogです。

   
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映写機操作講習会(2010/05/08(日))
 
 5月8日に文学部社会情報学専攻2年45組の小林、増井、溝部の3人で映画保存協会の主催する「第9回FPS映写機操作講習会」に参加してきた。目的は映写機の構造・使い方を正しく覚えることと、映画保存協会の発行する「映写機操作講習会終了証」をもらうことである。図書館などから映写機やフィルムを借りる際に、この修了書がないと借りられない場合があるそうだ。場所は根津駅の近くにある「不忍通りふれあい館」で、講師は元日比谷図書館視聴覚担当の武田正氏さんである。
 私は極度の方向音痴なので30分前に着くくらいの気持ちで家を出たところ、本当に30分前に会場に着いてしまった。開場が15分前であるため周辺にコンビニがないかを探したが見当たらなかった。また根津はコンビニに限らず、チェーン店が全体的に少ない。
 講習は午前中がテキストを用いた講義で、午後が実技である。最初は映写機の操作方法さえ分かれば、構造に関する知識はあまり必要ないのではないかと考えていた。しかし映写機の構造を理解していれば操作中に起こる問題のほとんどは解決できるそうである。「ランプの部分が壊れているために映像が映らなかった」など映写機に関する実際の問い合わせを例に挙げながら説明してくださったので、よく理解することができた。午前中の講義では映写機の構造のほかに、16ミリフィルムの構造、定期的な手入れの重要性、映写の手順を教わった。16ミリフィルムは映像を写す部分と音声を記録する部分などに別れており、細かい傷でも映写した際に目立ってしまうらしい。また映写機にほこりがたまると映像がぶれてしまったりフィルムを傷つけてしまったりするため、こまめに清掃する必要があるそうだ。映写機が精密機械であることを実感し、同時に「機械に弱い自分でも使いこなすことができるのだろうか?」と思った。そして昼休みに入ると種村先生がいらっしゃり、私達に昼食をご馳走してくださった。
 午後の実技で使われた映写機は3つであり、それぞれ仕組みが多少異なる。参加者を3つの班に分け、それぞれの班が順番に全ての映写機を使うという形で講習が行われた。私の班には、図書館で司書をされている方と、本郷中央協会で上映会をする予定の方がいらした。私自身も「焦点」に参加していなければ映写機に触れる機会はなかっただろう。おおまかな映写機の操作手順は、まずフィルムをセットしてモーターを回し、映写機内のランプをつけてスクリーンに映写する。そしてピントと音量を調節する。この順序が頭では分かっていながらも、「順序が間違っていたらどうしよう」「フィルムを傷つけてしまったらどうしよう」という不安が頭をよぎり、初めは動作がかなりぎこちなかった。また映写機にはフィルムの掛け方で「溝かけ式」と「手がけ式」わかれ、「溝かけ式」という映写機はフィルムを掛け間違える心配がなく、比較的簡単に扱うことができる。私が最初に使ったのは「溝かけ式」であり、フィルムをかけることに苦労はしなかった。しかし2つ目に使った「手がけ式」の映写機はフィルムを映写機に掛ける場面でかなり手間取った

。「手がけ式」は「溝かけ式」に比べフィルムを掛ける部分が複雑だからである。手がけ式だと準備に時間がかかるうえに掛け間違える危険性があり、実際の上映回で使う映写機は溝かけ式であってほしいと思った。そして3つ目に使った溝かけ式の映写機は手がけ式のものを使った後だったので、容易に扱うことができた。初めは重苦しくて古めかしい鉄の塊に見えていた映写機が、馴染みの映像機器のようにさえ感じられた。
 講師の武田さんが「映写機の使い方を1日でマスターするのは無理だ」とおっしゃったように、私自身がこの1日で映写機の使い方を完全に覚えられたわけではない。ましてや上映会の行われる11月まで映写機を使わなければ、この日に覚えたことのほとんどは忘れてしまうだろうと思う。このため上映会までの期間で映写機に触れる機会を積極的に作りたい。また今回の講習で、DVDではなく映写機による映像の趣を感じた。

 溝部 祥太

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